避難生活に役立つカトー折り(第十二歩)

■カトー折りの誕生秘話

カトー折りについては、私が2008年にたまたま考案したものでして、そのものがコピー用紙を折っただけの袋でした。胃袋みたいなヘンテコな袋でしたが、指を突っ込んでみても突き抜けない。あれっと思って、水を入れてみたら漏れないのです。それは、ビックリしました。

そもそもなぜ、そんなことをしたのかです。職場の自席で手作り弁当を食べ終わりまして、そのときは夏でして、嫁から弁当箱は洗うようにと、キツく言われておりました。

今日の弁当のゴミにはエビのシッポとシャケの骨と紙皿がありました。洗うのよいが、ごみを職場のシンクの三角コーナーに入れるわけにもいかず、職場にある封筒に捨てるわけにもいかない。そうだ!いらない紙は豊富にあるからそれで包んでみよう、いや、どうせなら袋をこしらえてみよう、いや、どうせなら折っただけでできる袋を考案してみようと思ったのです。

どういう過程を経て出来たかは、さておき、それからは1年間その袋でゴミを入れて捨てておりました。それは一切の道具要らずに、数十秒で完成し、出来たらすぐに使えて、入れたら密封が出来て、紙だから中身が見えないというものでした。席がグループから一人離れたところで席でしたので、自由に、こっそりとやっておりました。

スチール製の円筒形ゴミ箱が私の左後ろにあって、空っぽのゴミ箱にポツンとある自家製ゴミ袋。実は掃除のおばさんがこの昼休みが終わる頃にゴミ回収をしておりまして、昼休みシーンとした中、私は目をつぶって昼寝をしておりますと、その袋だけを拾った音、ガサって聞こえると、恥ずかしいのと持って行ってくれた嬉しい気持ちになったのを覚えております。それは考案した初日でした。

午後始まると、インターネットでこういう折り方はどこかで考案されているはずだと探しまくりましたが、見つかりませんでした。これがカトー折りの誕生物語です。それ以来、カバンの中のゴミ、使い終わったティッシュ、噛み終わったガム、不要なレシートなどを不要なチラシの自家製ごみ袋に仕舞って、追加のごみがあったら、ちょっと開いて、また密封できるから、便利だなぁと密かに楽しんでおりました。

避難生活に役立つ「カトー折り」

定価:1,210円 (本体 1,100円)

判型:A5並

ページ数:64発行日:2018/11/1

ISBN:978-4-286-19152-2

著者:加藤 祐一

出版:文芸社

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(カトー折り 加藤 祐一)