マンションの安全と安心(第十二歩)

■安心してマンションに住み続けるために

マンションの防犯活動をすること、あるいは防犯意識を持つのは何のためでしょうか。家族や資産を守るため? プライバシーを守るため? いろいろな答えがあるでしょうが、それら全部をひっくるめた言い方をすると、「安心して自分のマンションに住み続けるため」、つまり「安心と安全を維持するため」あるいは総じて言えば「セキュリティのため」ではないでしょうか。

逆に、「安心して住めない」要因を挙げると、犯罪のほか、自然災害や事故、住民間のトラブル、近隣とのトラブル、建物や設備の劣化などが挙げられます。

これらの要因を取り除いて「安心と安全を維持するため」には、防災の専門家、法律の専門家、設備保全の専門家などの知恵を借りることが必要です。同時に、住民自らがお互いに協力し合いながら自分たちの頭で考え、経験や知見を活かして問題が生じたときの解決に努力する自助の力も欠かせません。

私事ですが、昨年の秋に地元の消防団に入団しました。火災、地震、水害、事故などに対して、消防署による活動を補完するのが消防団の役目です。

私は早く色々な経験を積んで、新しい防災についてのコラムで再び読者の皆さんとの接点を持ちたいと思います。だけど、年寄りだし、かなり時間がかかりそうです。

10回にわたり、拙コラムをお読みいただきありがとうございました。

(防犯設備士 Yahosan)