マンション関係判例集(第二十歩)

ベランダ、バルコニー問題//////////////////

5.■ベランダでの喫煙を巡る訴訟 平26年4月22日  東京高判
概要
①喫煙はベランダという外気に晒される開放空間で行われたもので、住人の喫煙行為(1日数本程度)は他の近隣住人の社会生活上の受任限度内といえるとして、損害賠償請求を否認した

4.■バルコニ-手すり壁汚れ管理組合の修補責任なし 平27年7月17日  東京地判
概要
①バルコニーに設置された手すり壁のガラスに汚れがある場合、管理組合の修補拒否等に係る不法行為責任を否定した
②管理組合が、共用部分に存在する不具合の全てにつき、程度等にかかわらず修補をする義務があるとはいえない)

3.■共用部分の変更行為(バルコニーにサンルームを設置)平26年1月16日 東京地判
概要
①管理組合が請求した、バルコニー(屋上共用部分)に設けたサンルームの撤去を求めた事案
②工事内容は、建物の共有部分である屋上部分の形状を変えるものであり、使用細則規定に反し、建物の保存に有害な行為その他建物の管理又は使用に関し区分所有者の共同の利益に反する行為に該当するなどとして、請求を認めた
③構築物の撤去請求に関する不法行為に基づき、弁護士費用の請求を認容した

2.■バルコニー側外壁に無断で穴開けは共同利益違反 平3年3月8日 東京地判
概要
①区分所有者がバランス釜を設置するためにバルコニー側外壁に穴(スリーブ)を管理組合に無断で開ける行為の撤去訴訟
②共用部分の変更にあたり管理組合に無断で行ったことは共同利益に反する行為として、撤去及び原状回復請求等を命じた

1.■バルコニー・ベランダは共有部分に該当、工事部分撤去認める昭50.4.10 最一小判
概要
①バルコニーは1棟の建物の躯体の張出し部分で、建物の躯体である外壁の一部をなす部分であり、共用部分に該当する
②加えた工事部分の原状回復請求を認容した

 

居住以外禁止問題////////////////////////////////////////////////////

3.■住居以外使用禁止マンションの保育室使用の禁止訴訟 平6年9月9日 横浜地判
概要
①住居以外の使用を禁止されているマンションの管理組合から、看護婦等および患者の幼児の保育室としての使用禁止請求
②住居以外の使用を禁止されているマンションにおいて、幼児による騒音の被害が一定限度を超えるならば共同の利益に反すると使用禁止請求を認容した

2.■他の用途違反を放置して治療院使用禁止請求は権利濫用 平17年6月23日 東京地判
概要
①他の用途違反を放置して、管理組合が行ったカイロプラクティック治療院としての使用禁止請求は権利の濫用にあたるとして棄却された(クリーンハンドの原則)

1.■住居専用マンションの託児所(年中無休)使用禁止訴訟 平18年3月30日 東京地判
概要
①住居専用のマンションにおいて託児所を営業(年中無休)行為へ使用禁止訴訟
②一方的に深刻な騒音等の被害を及ぼし、受忍限度内といえないとして、管理組合の使用禁止請求を認容した

 

火災賠償問題///////////////////////////////////////////////////////

2.■室内火災原因鑑賞魚水槽ヒーター原因との訴訟 平26年6月12日 東京地判
概要
①被告Y2社から区分所有建物の専有部分を借用して事務所として使用していた原告が、室内で発生した火災で損害を被った原因は被告Y1社製造の鑑賞魚水槽用のヒーターに欠陥があり管理責任を怠っていたとするY2社を含め損害賠償を請求した
②いずれも棄却された

1.■マンション借り主による火災賠償責任 平26年6月16日  東京地判
概要
①ワンルームマンション内で発生した火災による借主の損害賠償責任が認定された

 

税金関係訴訟//////////////////////////////////////////////////////

9.■共用部分携帯基地局賃貸収益への課税 平30年10月31日  東京高判
概要
①携帯基地局設置による賃料収入を収益事業だと認定し、管理組合に課税をした税務署の判断は誤りで、各区分所有者に課税すべきであるとして管理組合が提訴
②権利能力なき社団である管理組合を事業主体としたものであり、法人税法上の収益事業に該当し課税義務を負うと判断

8.■マンションの敷地固定資産評価苦情申し立て訴訟 東京地判 平28年4月28日
概要
①マンションの敷地に供している土地の所有者が、平成25年度・固定資産評価額が過大であるとして東京都固定資産評価委員会に苦情の申立て行ったが申立棄却の裁決を受けたことによりその取消しを裁判所に請求した。
②東京地裁は、請求を棄却した

7.■固定資産税額の算定方法をめぐる訴訟 札幌地判 平28年1月28日
概要
①事務所部分と住居部分からなる区分所有建物の地方税法352条1項に基づく固定資産税額の算定方法が、同法の趣旨に反するとして、過大に納付された損害賠償請求を認容した
②⇒控訴審のH28.9.20札幌高判で取消された

6.■固定資産評価審査決定取消請求事件 東京地判 平27年12月15日
概要
①一棟のビルの区分所有者が、固定資産課税台帳に登録された本件建物の価格に不服があるとして、地方税法432条(固定資産課税台帳に登録された価格に関する審査の申出)1項の申出を棄却されたことから、その取消しを求めた
②適正な価格を超えないとして棄却された

5.■剣状の細長い部分が突き出ている土地の固定資産評価 大阪地判 平27年8月5日
概要
①主要な部分から剣状の細長い部分が突き出ている本件の土地は、固定資産評価基準にいう不整形地に当たるが、
②地積・形状・利用状況(マンションが建築されており、剣状部分も緊急時の避難通路として利用されているほか、マンションの生活排水管等が埋設され一体的に利用されている)等に照らせば、
③不整形地補正をしないことが固定資産評価基準に反しないとされた

4.■団地敷地固定資産税登録価格審査決定取り消し 最三小決 平26年9月30日
概要
①団地の敷地にかかわる固定資産税登録価格決定方法が適正でないとして、審査決定の取り消しを認めた、25.7.12最二小判の差戻審(H26.3.27東京高判)を維持し、上告を棄却し確定した

3.■著しく低い額の対価による譲渡に当たるかの訴訟 福岡地判 平27年6月16日
概要
①H社(滞納者)が、原告に対し、区分建物の一部を譲渡したところ、国税局長が原告に対し、譲渡は国税徴収法39条に定める「著しく低い額の対価による譲渡」に当たると納付告知処分をしたため、原告が国に対し本件処分の取消しを求めた
②原告の請求を認容した

2.■固定資産価格決定訴訟 平26年.3月27日  東京高判
概要
①団地の敷地にかかわる固定資産税登録価格決定方法が適正でないとして審査決定の取り消し訴訟を認めた

1.■契約合意解除による所有権復帰不動産取得税 平26年8月26日  東京地判
概要
①区分所有建物の所有権は、本件売買契約の合意解除によって取得したものであり契約の合意解除による所有権の復帰は地方税法にいう不動産の取得に該当するか
②不動産取得税賦課決定処分を認容した

以上