避難生活に役立つカトー折り(第二十三歩)

■自分の頭と心を対話させる

みなさん、お元気でしょうか。この散歩道をお読みになる方はたぶん気分転換に読んでみようかなと思って、ご覧になっているのではないでしょうか。
わたしは、いま、自然の音のBGMを聴きながら書き始めています。実は、このコラムを書くときって、自分の心の状態がとても大事だと思っているんです。ふだんの暮らしにも見えない不安というのがたくさんございます。経済の人もいれば、人間関係、仕事のことなどさまざまだと思います。でもそれを受け止める心の状態がとても大事なのかと思っております。
この心の状態にゆとりが生まれると、落ち着いて物事を考えられるようになりますね。そう、自然とまともな考えが浮かんでくるような気がするのです。どうしたらよいのか、その心に尋ねてみてください。そうすると、きっとその答えのようなものが浮かんできます。
私はこの対話というのがとても大事だと思っております。自分の頭と心を対話させてみはいかがでしょう。おい、疲れているんだろうと心に尋ねてみてください。すると心は頭にいつも一生懸命に声を掛けているんだよ、わかる?そういうやり取り、対話が大切ではないかと思うのです。そういうゆとりが出来るようにしてみませんかという話です。
日頃から忙しい、頑張んなきゃという仕事への思いはいいですけど、例えばですよ、ネジを締める、開けるという作業があるとしましょう。速く確実に締めようとして、工具を使うのはいいのですが、あるときそのネジの山がほとんど無くっていたのです。ネジは取れてしまい、たいへんな問題になった事案が最近ありました。
私はネジを締める最初のときは手で絞めて、感触を確かめて、力を掛けないようにして、最後の増し締めだけ工具を使うのです。大丈夫かい、ちゃんと嚙み合っているかい?と尋ねながら、対話をしながら、はじめます。ま、挨拶みないなものですね。
挨拶って大事ですよね。その挨拶で、その人の状態がわかってしまうのですから。これも対話です。
カトー折りというのも、紙を折りながら、対話して、これで頑丈な箱ができたかなって、対話をします。ちょっと引っ張ってみます。おっ、壊れないぞ、これが対話です。よし、よし、折り方はこれで正しかったんだな、思います。そう対話することで、自分のやっていることが正しいかどうか、まともなのかがわかるのです。
今月もよい月でありますように、ご安全に。

(カトー折り 加藤 祐一)

■今月のカトー折り
クリップ代わりの折り方