カトー折りの散歩道(第三十四歩)

■エコジャパンカップの受賞

カトー折りを考案したのが2008年であるが、この折り方をカトー折りと呼ぼうと決めたのが2009年の夏だった。何気なく毎日、使用済みのコピー用紙からごみ袋をこしらえて昼の弁当から出るごみを職場のごみ箱にポイと捨てていた。それがエコジャパンカップに応募してみようと思い立ったのは持続可能な社会をつくる元気ネットの理事長からのお薦めがあったからだ。

え、こんなものが応募対象になるかわからないもんだから、この袋の作れる練習シートなるものを考案して、それで応募したのだ。それが広げるエコ賞を受賞して、小池環境相から頂くことになった。それから読売新聞の全国版に掲載されたり、FMヨコハマの番組に出演したりした。その職場の会社からも取り上げられて、ホームページにも掲載された。

あー、本人はちょっと思い付いて興味深いものが出来て面白がっていろいろ応募したのがそういう展開になったのであるが、新しい物事が自然に展開していく有り様というのはそういう意図しない姿勢が周囲を動かしてしまうのかもしれない。

何か夢中に打ち込んでいる姿はきっと誰にでもあるもの、それが趣味や嗜好に変わっていくもんなんですね。音楽も楽しくやっていると周囲も加わっていくもんですよね。そういうマインドって意図せずになっていくもの、今年もそういう時があったかなと、ふと振り返ってみた。いろいろと降りかかるお困りごとがあると、思うが、それをどうやったら解決するかを夢中に考えて、試行錯誤してみる。そこにたくさんのヒント、チャンスに出合っているんだよとそう私に呼び掛けているのかしら。

このコラムもこう書こうと思って書いているわけじゃないので、あーそういう結末なのかと読みながら納得している。そう構えずに楽しもうだ。令和6年も皆様にとってよい年でありますように。(カトー折り 加藤 祐一)

 

■今月のカトー折り
~台所の生ごみ入れ、新聞紙の三角コーナー(巻き折り)~
・・・生ゴミを入れても、水が抜けて、ゴミだけ残るものです。