マンション関係判例集(第二十七歩)

マンション購入と瑕疵担保訴訟 中古関係///////////////

11.■リフォームマンション購入者の排水管不良瑕疵訴訟 東京地判 平28年4月22日
概要
①リフォーム工事済のマンション一室の買主が、不動産業者である売主に対し、排水管が詰まり、排水不良が発生する瑕疵が存在していたとして、売主の瑕疵担保責任又は排水不良の説明義務違反を理由とする損害賠償等を求めた
②経年相応であるとして、その請求が棄却された

10.■浴室が防水不良であること等の重要事項説明不足訴訟 横浜地判 平28年3月11日
概要
①売買契約の買主(原告)が、1)リビングの電話線が断線していること  2)配電盤の増設工事で火災の危険があること 3)浴室が防水不良であること等の重要事項説明がなされなかったとして、売主と媒介会社(被告ら)に損害賠償等を請求した
② 1)と2)は棄却したが、漏水原因がある③については説明義務違反があるとした

9.■マンション水漏れかくして売却と瑕疵担保責任短縮特約 東京地判 平28年1月27日
概要
①売主が悪意の瑕疵(売買契約の時点において、マンションの室に水漏れが存在することを認識していた)について、瑕疵担保責任短縮特約(除斥期間(期間制限特約により引渡しから3か月)が経過していると主張
②特約の適用を制限し、同室の水漏れの事実を知りながら、原告に告げていなかったことになるとして、売主の瑕疵担保責任を認め159万円の損害賠償を命じた

8.■中古マンション購入者が外壁タイルの剥離等瑕疵主張 東京地判 平28年3月24日
概要
①前所有者(被告Y1等)から仲介業者(被告Y2等)を介して301号室を購入した区分所有者(原告)が、マンションに外壁タイルの剥離等の瑕疵があったと主張して、1)被告らに対しては不法行為に基づく損害賠償請求等を、 2)Y1等に対しては錯誤無効等に基づく不当利得返還等請求を、3)Y2等に対しては仲介契約の債務不履行(重要事項説明不足等)に基づく損害賠償請求等を行った
②いずれも棄却された
③→控訴審のH29.3.9東京高判でも支持し棄却された

7.■賃貸中中古マンション売買で設備等不具合瑕疵担保訴訟 東京地判平27年1月23日
概要
①内覧が不可であった賃貸中の中古マンションの売買において、引渡し後に設備等の不具合が発見されたとして、買主が売主に対し、瑕疵担保責任、告知義務違反等に基く損害賠償を請求した
②買主主張の不具合は、建物の経年・重要事項説明等により認識し得たもので隠れた瑕疵には当たらない等として、その請求を棄却した

6.■個人間で購入マンションの施工業者への瑕疵訴訟 東京地判 平26年12月11日
概要
①個人間で売買された賃貸マンションにおいて、引渡し後(約16年を経過)に雨漏りが発生し買主が施工会社に対してその補修費用相当額等の支払いを求めた
②施工会社の不法行為に基づき、買主から直接建物施工業者への、損害賠償請求が認められた

5.■中古マンションの付属給給湯器取り換え訴訟 東京地判 平26年12月9日
概要
①中古マンションを購入した買主が、本物件内の給湯器が故障していたとして、売主である不動産業者に対し、新品給湯器への交換費用及び近隣入浴施設利用費用を求めた
②中古品である給湯器の瑕疵と相当因果関係が認められるのは、中古品の給湯器への交換費用相当額に限られるとして、その請求を一部減額して認容した

4.■中古マンション購入着手金振込後の契約解除 東京地判 平26年12月18日
概要
①中古マンションの購入検討者(原告)が、契約着手金の振込後購入を取り止めたが、売買契約が成立済と売主(被告)が主張し着手金を返還しないため、その返還を求めた
②売買契約の目的物が特定されるに足りる情報が提供されておらず、売買契約が成立したとは認められないとして、原告の不当利得返還請求を認容した

3.■中古マンション雨漏り訴訟 平26年1月15日 東京地判
概要
①購入した中古マンション(築38年)の台風時の雨漏り事故について、不法行為、詐欺、瑕疵担保責任等を理由に損害賠償を請求した
②築年数に応じた品質を有し重要事項説明も告げているとして損害賠償請求を棄却

2.■中古マンション説明義務違反訴訟 平26年2月4日 東京地判
概要
①宅建業者から中古マンションの一室を購入した原告共用部分に存在する瑕疵(北側の基礎及び杭頭部分が地表に露出した状態である等)があり、基本的な安全性を欠いていたとして、瑕疵担保責任及び説明義務違反に基づき損害賠償を請求
②いずれも棄却された

1.■中古マンション老巧化(30年経過)空調設備瑕疵訴訟 平26年5月23日 東京地判
概要
①老巧化(30年経過)した空調設備が、売買において予定されていた品質・性能を欠いていたということはできず(売主の瑕疵に該当せず)、また、仲介業者が調査、説明すべき義務を負っていたとはいえない(説明義務違反に該当せず)として、中古マンションの買主の請求を棄却した

以上