避難生活に役立つカトー折り(第十三歩)

■カトー折りの誕生秘話Ⅱ

まずは読者の方からカトー折りの利用方法について詳しく知りたいというお便りがありまして、私自身、とても嬉しい気持ちで受け止めております。ありがとうございます。

読者がカトー折りに惹かれて、これを活用していきたいが、どういうときに役立てればよいのかと思ったのでしょう。そこをきちんと押さえないと思って、そのお便りが来たのではないかと思います。

では私がなぜ、こういう心理があったのかと書くのかと申しますと、その一瞬の中に、その「知りたい」と「お便りを出す」という思い、考え、希望、確信、行動、願い、実現へと繋がるステップに分けてみますと、私がそれを受けて「嬉しい」という感情と一緒になって「カトー折りの利用方法」というのは重要なことなんだよって、記憶に入り、それが私の潜在意識に深く刻まれていくのです。

この一瞬の出来事をスローモーションのように描写しましたが、実はカトー折りの誕生秘話にはこのような誕生の一瞬に、このようなスローモーションがあったわけで、それを意識することで対話の面白さを楽しむことができるのです。え、唐突に対話って、何?って思われるでしょうが、紙を半分に折った端を上に持った時点で、谷間にある小さなモノは下に落ちないということに気づく。
これがカトー折り誕生の最初の気付きでした。自分のやったことを客観的にどうなのかと知る、気づくことだったのです。それは折り紙をするときの紙との奮闘にもそれが折れないと感じるのは、実は自然物理学との対話だったかもしれない。

私がしつこく書いているのは、この見えないものとの対話を楽しみ、目に見える手先の苦労に実はその目に見えないものとの対話があるんだよ、その聞こえてこないものに感じるか、反応しないか、そういうアンテナの感度をもっとよくしてみるといいよ、です。
そういうのに敏感な人、鈍感な人などといいますが、この反応の中に対話があって、その対話を楽しむことによって、矛盾や問題点、困ったことが、次第に課題の整理できていき、モヤモヤがスッキリして、元気が湧いて、解決する仲間も増えていくと思います。

そういうわけで読者からのお便りについて、どう反応していこうかという中には対話を大切にしていきたいという思いと感情がセットになっていていたことに注目していただきたい。

マンション管理組合の理事の輪番制が機能しないことや理事の成り手がいないという問題はどこにでもあると思いますが、なぜ解決しないのか、それを紐解くにはその問題には思考と感情をセットしたり、分離したり、整理してみるとよいアイデアが出るかもしれませんね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

(カトー折り 加藤 祐一)